エクセルVBAをこれから始める方の事前準備

エクセルVBAのbenkyo-room.png

1.開発タブを表示させる

エクセルVBAはエクセルに最初から備わっている機能ですが、買ったばかりのパソコンやVBAを使ったことがないパソコンでは、その画面(開発タブ)が表示されていない場合があります。下記の手順で開発タブを表示しましょう。(※使用している画像はMicrosoft 365のExcelを使用しています。Excelのバージョンにより配置やデザインが違う場合がありますのでその点はあらかじめご容赦ください)

エクセルを開き、上部にあるメニューの左端「ファイル」をクリックします。開いたページの左下にある「オプション」をクリックします。↓

ファイル→オプションをクリック。1600×900.png

左側のメニューから「リボンのユーザー設定」をクリックし、右側に出てきたメインタブのチェック欄の「開発」タブにチェックマークを入れます。↓

開発にチェックマーク1600×900.png

これでメインタブに「開発」が追加されました。↓

開発タブが表示された。1600×900.png

2.Visual Basic Editor(VBE)を起動し設定変更を行う

最初にやっておきたい設定変更があります。WEB上のブログなどでエクセルVBAの情報を発信していらっしゃる諸先輩方もみなさん設定変更を勧めていらっしゃいます。我々もそれに倣い変更していきましょう。

まずは先ほどの「開発」タブをクリックして、リボンの左端にある「Visual Basic」をクリックし、Visual Basic Editor(略称VBE)を起動してください。↓

Visual-Basicをクリック。1600×900.png

次に起動したVBEの上部メニューから「ツール」をクリックして「オプション」ウィンドウを開き、「編集」タブを選択します。コードの設定の中にあるチェックマークのうち「自動構文チェック」をはずし、「変数の宣言を強制する」をいれます。 ※これはひとつは構文を間違えてもポップアップが毎回表示されないようにする為。もうひとつはこれから作っていく各モジュールの先頭に自動で「Option Explicit」と書き込まれるようにする為です。これが先頭に書き込んであると、変数として宣言していないキーワードを間違って書き込むとエラーとする機能がつきます。この機能により変数名の入力ミスに必ず気づくことができるようになり、とんでもない後戻り修正を防ぐことができます。

VBEオプション 編集タブ1600×900.png

今度は「エディターの設定」タブを選択します。コードの表示色の中から「構文エラーの文字」を選択し下にある「前景」を白にし、「背景」を赤に設定します。※これはエラー構文の背景を真っ赤にすることでエラー箇所をわかりやすくする為です。

VBE-オプション エディターの設定タブ 構文エラーの文字1600×900.png

続けてコードの表示色の中から「コメント」を選択し下にある「前景」を緑にします。(※もともと緑が選択されていると思います)※ほとんどのプログラミング言語は”コメントアウト”といってメモ書きを途中に書き込む事ができます。後で見やすくするためです。このコメント部分を緑色にして区別しやすくしています。

VBE-オプション エディターの設定タブ コメント1600×900.png

続けてコードの表示色の中から「キーワード」を選択し下にある「前景」をマゼンタ(紫色)にします。※これは構文中のキーワードに当たる部分を紫色に表示して構文を見やすくしています。

VBE-オプション エディターの設定タブ キーワード1600×900.png

続けてコードの表示色の中から「識別子」を選択し下にある「前景」を青にします。※これも構文中の識別子に当たる部分を青色に表示して構文を見やすくしています。

VBE オプション エディターの設定タブ 識別子.png

以上で設定変更は終了です。この設定は次回起動したときも保持されていますので1度行えば次回は必要ありません。オプションウィンドウの下のほうにある「OK」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じてください。VBEも右上の×ボタンをクリックして閉じてしまって構いません。

3.マクロ機能を使うためにセキュリティー設定を確認

これからVBAを書いていきますが、そもそもVBAとはなんでしょう? VBA(Visual Basic for Applications)とは数あるプログラミング言語の中のひとつです。 次にマクロとは何でしょう? マクロとはエクセルを自動で動かす機能のことです。 そしてマクロ機能のプログラムはVBA言語で書かれています。 私たちはこれからVBA言語を使ってマクロ機能を作っていくのです。 ということはエクセル自体にマクロが動かない設定がされていると困るわけです。 だからと言って何でもかんでもマクロが動けるようにすると悪意あるファイル(マクロウィルスという言葉をよく聞きます)まで好き勝手にできるようになる危険が出てきます。 それならばマクロを許可制にし、ファイルを開いたときに「このファイルのマクロ機能を有効化してよいか?」と聞いてくるように設定しましょう。

エクセルを起動して上部メニューの「ファイル」をクリックし、出てきた画面の左下にある「オプション」をクリックします。↓

ファイル→オプションをクリック。1600×900.png

開いたExcelのオプションウィンドウの左下にある「トラストセンター」をクリックし、切り替わった画面の右側にある「トラストセンターの設定」ボタンをクリックします。↓

トラストセンターの設定をクリック1600×900.png

開いたトラストセンターウィンドウの左列から「マクロの設定」をクリックし、出てきたマクロの設定欄のうち「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」にチェックを入れてください。↓

マクロの設定1600×900.png

これでセキュリティー設定も終了です。OKボタンをクリックして各ウィンドウを閉じていってください。

この設定により、マクロが使われているエクセルファイルを開いたときに上部にセキュリティーの警告が表示されるようになります。自分で作ったファイルや安全だと分かっているファイルの場合は「コンテンツの有効化」ボタンをクリックしてマクロ機能を有効にしてあげてください。↓

以上で最初にしておくべき設定変更は終了です。

さあ、これから一緒に頑張ってエクセルVBAのbenkyoをしていきましょう!

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